膝痛の種類
OSD (オスグッドシュラッダー)
Hoffa (脂肪体炎)
Patella sfr (膝蓋骨疲労骨折)
Quad 腱炎 (四頭筋腱炎)
膝蓋靭帯炎
有痛性分裂 Ptella
タナ膝
シンディングラーセンヨハンセン病
他に靭帯断裂や半月板損傷やPatella脱臼(膝蓋骨脱臼)、OA(変形性膝関節症)などもあります
スポーツ疾患
この中でオーバーユース(使いすぎ症候群)やマルユース(間違えた使い方)、筋タイトネス、ケア不足で起きやすい疾患をピックアップしていきます。
・OSD
・膝蓋靭帯炎
・有痛性分裂Patella
OSD
・病態
脛骨粗面が膝蓋靭帯の牽引力によって分裂する病気である。
アポフィーゼ期~エピフィーゼ期(10~15歳)にかけてのみに発症する。
・分類
文献での分類はないため、現場での分類
軽度 運動後のみ痛み
中度 スクワット、ストレッチのROM[full]・左右差無し・P[+]
重度 スクワット、ストレッチのROM[ー]・左右差無し・P[+]
・鑑別
膝蓋靭帯炎の下方型やシンディングラーセンヨハンセン病との鑑別が必要となるが発症年齢で鑑別することが基準になりやすい。
シンディングラーセンヨハンセン病はアポフィーゼより前の年齢(~9歳)で発症し、膝蓋靭帯炎は好発年齢の幅が広くOSDは発症する年齢が限定である。
膝蓋靭帯炎
・病態
膝蓋靭帯が筋肉の収縮によって引き伸ばされて炎症が起きたものでジャンプをすることが多いスポーツでよく見られる。
・分類
炎症部位が靭帯の浅層か深層なのか
これはエコー検査が必要。
炎症部位が内側か外側か
靭帯の内側と外側の炎症はマルユースによるものが多い。
中間はオーバーユースによるもの。
・鑑別
この疾患とhoffaの鑑別は重要でtendや痛む部位がほぼ一緒なので膝を伸ばした時に痛むのか膝を曲げた時に痛むのかで鑑別の基準となる。
膝を伸ばした時に痛むのがhoffa、膝を曲げた時に痛むのが膝蓋靭帯炎。
有痛性分裂Patella
・病態
先天的に膝蓋骨が2つ以上に分裂膝蓋骨といいう。
痛みがなければ膝蓋骨の奇形だが、痛みがあれば有痛性分裂patellaという障害となる。
男の子に多く見られる障害で特に四頭筋の発揮が多いスポーツで10歳前後の発症が多い。
・分類
1型…下方型 膝蓋靭帯の牽引力が原因とされている。 約5%
2型…外方型 ITT、VLの牽引力やタイトネス knee-outのマルユースが原因とされている。 約20%
3型…外上方型 2型と同じ 約80%
・鑑別
この疾患とPatella sfrの鑑別はとても重要で一番の違いはPatellaの割れ方とレントゲンでの見え方、tendの位置になる。
Patella sfrは横の亀裂が多くquadのタイトネスが原因となるが、有痛性分裂Patellaは縦の亀裂が多い傾向にある。